若犬のしつけ

若犬の時期になっても人に甘噛みをするようなら、主従関係・信頼関係がうまくできていませんのでしつけを頑張りましょう。場合によっては猛烈に頑張りましょう。

しつけとは、マテとかオスワリとか人の股の間をくぐるような芸をすることではありません。食事の前に「マテ」と言って食事を我慢させたり、オスワリやフセなどを教えるためにご褒美でおやつをあげたりしても意味がありません。犬の性格によっては逆効果になります。おやつや食事が欲しくて命令に従っているということは狩猟本能を育てていることになります。獲物に飛びつくことだけが狩猟本能ではありません。おやつを得る手段として命令に従うという思考をするのです。だから空腹でなければ命令に従わないということになります。

しつけとは、室内でおだやかに暮らすために、飼い主の愛情に常に従うようにすることです。行動の制御ではありません。人間の愛情に従うようになれば、行動の制御も容易にできるようになります。教えなくても飛びつきなどしなくなります。オスワリやマテも簡単にできるようになります。

大切なこと、しつけとは何かを間違えないようにしましょう。

わが家の犬は支配性が強く、狩猟本能も強く、そのくせに臆病で、集中力がなく落ち着かない犬でした。森田式のしつけ方を知ってからひたすら押さえつけて一生懸命触って撫でました。完璧とは言えませんがだいぶ成果がでたと思っています。

教えてもいないのに人への飛びつきがなくなりました。居間のソファにも乗りません。私のベッドにも乗りません。食卓にも飛び上がりません。ただし食卓の高さと犬の顎の高さがほとんど同じなので、食卓に顎を乗せることができます。でも人間の食事を食べようとしたことはありません。家の中ではとても良い子です。おそらく私に従うことを受け入れたのでしょう。

群れで暮らしているオオカミなどは最初に吠えるのは親分だそうです。犬も自分が飼い主より下の順位と認めてしまえば人間より先に吠えません。玄関のチャイム音に吠えるのは外敵に対する威嚇ですが、親分より先に吠えてはいけないと思えば吠えないでしょうし、逆に考えれば親分にまかせて安心なら吠えないということです。

問題は人間がどのような方法で犬の親分になるかです。私はうまく説明できませんが、森田式のように人間の愛情のなかで安心させると犬は自分から人間の下の地位につくという理論は納得できるものです。

しかし家の中で良い子でも、外に出れば、たとえ庭に出るだけでも同じことができないのが犬のようです。だからそれぞれの場面で練習しなければならないようです。

良好な主従関係ができているなら犬は常に人間を見ています。外に出ても、一緒に散歩しているときも犬が常に人間をチラチラと見ているなら100%完成と言えます。難しいことですが。

穏やかな犬にするために大切なことがあります。人間も穏やかでなければいけません。人間が怒鳴ったり怒ってばかりいては犬も穏やかでいられません。犬と一緒に人間も穏やかな性格になるよう努力しましょう。

咬むということと少し違いますが、臆病な性格の犬は、頭を触られたりすると反射的に人の手を咬もうとします。これは防御反応なのですが、犬のことをよく知らない人が、犬の頭を急に撫でたりすると危険ですから、飼い主は注意しなければなりません。世間で起こる犬が咬みついたような事件の中には、防げたものがあったと思います。

飼い主は誰に触られても嫌がらない犬にするよう努力しましょう。

1.犬の去勢や避妊は必ずしましょう

3.若犬の散歩のしつけで大切なこと