室内で一緒に暮らすための若犬のしつけ

若犬の時期

若犬の時期は本格的にしつけをしなければならない時期です。まだ人に甘噛みをするようなら、主従関係・信頼関係がうまく築けていませんので頑張りましょう。場合によっては猛烈に頑張りましょう。

しつけで大切なこと

子犬の時期でも述べましたが、しつけとは犬の行動制御ではなく、人と犬との信頼関係を築き犬が人に従う心理を育てることです。子犬が成長し1歳を迎える頃までに強い信頼関係を築けるよう頑張りましょう。たとえそれ以上の年齢からでも信頼関係は築けますので諦めないでください。

人に従う心理が育つと犬は常に近くの人間の動きを気にします。人間に名前を呼ばれれば必ず人に顔を向けるようになります。アイコンタクトができるようになります。

アイコンタクトができれば「スワレ」や「フセ」など簡単にできるようになります。それ以上に「座ってなさい」とか「そこに伏せてなさい」と言っても犬が理解するようになります。言葉でなく「目」で会話ができるようになります。条件反応による訓練ではないので決まった「コマンド」を言う必要なくなります。信じられないかもしれませんが本当です。

犬が飼い主をリーダーと認めて、リーダーに守ってもらえば安心だと思っている結果です。

雷がゴロゴロと鳴れば犬にとっては恐怖です。犬の性格にもよりますが恐怖で狂ったように吠える犬がいます。わが家の犬もそうでした。でもある時期から吠えようとするのですが、私の顔をチラッと見て吠えるのをやめます。その後は私の足元へ伏せてヒーンヒーンと泣くので、私はヨーシヨーシと言いながら撫ででやります。犬は恐怖心があるものの私に守ってもらうつもりで私の足元へ来るのです。

家のインターフォンに反応して吠えるのも恐怖心からです。人間が「吠えるな」と言っても犬は吠えます。訪問者は悪い人ではないから怖がることはないことを理解させれば吠えなくなります。吠える理由をなくせば吠えません。

次のステップへ

子犬から若犬へ成長すれば行動範囲も広がります。外へ出て吠えてばかりいては、楽しい外出ができない犬になってしまいます。これまで家の中では理解できたことも、外へ出るとできなくなることもあります。これまで理解できたことが、近くに犬がいるだけで集中できなくなることもあります。

犬は場所が変われば(環境が変われば)できなくなることがあります。若犬になって行動範囲が広くなるたびに同じことを復習しなければならないこともでてきます。頑張りましょう。

人間も穏やかに

犬に穏やかにしていることを教えているなら、人間も穏やかでなければなりません。犬が指示に従わなくて大声で怒っている人がいます。犬は意味が理解できませんが、自分が危険な状態であると感じますのでその場から逃げようとします。こんな人間がしつけをできるわけがありません。

体育会系の鬼コーチが「何で俺の言う通りにできないんだ」と怒っても生徒の技能は向上しません。生徒がどうすればできるようになるのかを教えるのがコーチの仕事です。

人間も穏やかに根気強く教えなければなりません。

まとめ

子犬の時期に放任してしまった場合でも、犬が1歳前後からでも信頼関係を築いて犬の従う心理を育てることはできます。年齢があがれば少し時間がかかるだけです。途中で諦めずに頑張りましょう。

別のページで森田式の説明をしますので参考にしてください。

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