犬の去勢手術や避妊手術は飼い主の義務です

若犬の時期

あなたの職業がブリーダーでなければ去勢手術や避妊手術は必ずしましょう。「一度は出産させてあげないと可哀そう」などと意味不明なことを言う人がいます。何が可哀そうなのでしょうか。

人間社会の都合

人間社会で一緒に暮らしてもらうには人間の都合にあわせてもらわなければなりません。人間の勝手な都合ではありますが犬には承知してもらわなければなりません。それ以上に人間が愛情で包み込んで、犬が満足してくれるよう努力しましょう。

手術をしないとどうなるか

メス犬は成長すると定期的に発情します。出産ができる状態になります。発情したメスは匂いを出します。周辺のオスへのサインです。この匂いは2km先まで届くと言われています。オスはメスの発情の匂いがスイッチとなって発情します。周囲のオスが一斉に発情します。

発情したオスはメスのもとへ向かいます。本能による行動なので、どんな障害物も乗り越えます。普段なら超えられないような高い塀やフェンスでも超えてしまいます。私も昭和40~50年代のことですが、オス犬が女性の背丈ほどもあるフェンスを乗り越えて発情したメスのところへやってきたのを見たことがあります。

発情した犬は人間の言うことなど聞きません。訓練された盲導犬でも発情してしまえば制御不能になります。本能なのですからどうしようもありません。

去勢・避妊手術をすればどうなる

手術をすればオスもメスも発情しなくなります。発情に関する問題行動が起こらなくなります。

性ホルモンが原因の問題行動がなくなるとも言われています。オス犬は気性が激しい犬でも少し穏やかになったりします。個体差はありますが全体として飼いやすくなります。

また生殖器関係の病気が予防できるとも言われています。生殖器そのものが無くなりますので子宮ガンやその周辺の病気が予防されます。関連するように全体的に健康になり寿命がながくなるとも言われています。

去勢・避妊手術の時期

手術の時期については早いほうが良いという獣医師とあるていど臓器全体が成長してからが良いという獣医師と両方いるようです。どちらが良いのかわかりませんが、獣医師の説明をよく聞いて納得する時期に行えばよいと思います。

大型犬は小型犬よりも成長スピードがゆっくりしていますので、大型犬の手術経験のある獣医師の意見を聞きましょう。また麻酔は子犬に負担になりますので獣医師によく説明をうけてください。

まとめ

あなたがブリーダーでなく常識ある愛犬家であれば去勢・避妊手術は必ず行ってください。ブリーダーとは協会に登録され犬の血統書を発行できる人です。生まれた子犬を売っている人ではありません。

私は行政上の義務として狂犬病予防注射と同じく去勢・避妊手術も義務付けてもよいと思います。しつけに対しても良い効果が期待できるわけですから義務付けできない理由がありません。多少の費用は必要ですが、犬を迎えるときの購入経費と思ってください。

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