犬は大型犬も小型犬も大きさに関係なく室内で飼いましょう。犬も家族の一員だから当たり前のことです。家が狭ければ人と犬がくっついて暮らせば良いだけのことです。犬は室内で一緒に暮らしましょう。
大型犬は運動が必要ですか
大型犬は(または一部の大型犬種は)活発で一日の運動量が不足するとストレスで無駄吠えや迷惑行動を起こすことになるから室内では飼えないと言う人がいます。しかしこれは間違いです。
運動能力とは
運動能力が高い犬がいます。警察犬になるような犬です。例えば、ジャーマンシェパードを家庭に連れてきます。毎日、普通の散歩をして、家庭内では人間とゴロゴロして暮らしても、このジャーマンシェパードはストレスで問題を起こしたりしません。
運動能力が高いからといって、運動さないとダメ、という考え方は間違いです。ジャーマンシェパードは高い運動能力がありますが、激しい運動をさせなくても問題行動を起こしません。
運動以外の楽しさや満足を教えてあげればストレスになることはありません。
訓練所は必要ですか?
大型犬は服従訓練が必要だから訓練所に預けなさいという人がいます。訓練士にもよりますがこれはある意味間違いです。
しつけは飼い主がすべき
自分の愛犬は自分で頑張って教えなければなりません。
昔の訓練方法はワンパターンで、訓練所に預けると、どの犬も警察犬になって帰ってくるものでした。犬の名前を呼ぶと、一直線に全速力でやって来るのです。
今は犬の訓練法も研究されてますので、家庭犬を育てることができます。ただし、訓練所に預けてはダメです。訓練士だけに従う犬になります。
訓練所を利用するなら、飼い主と愛犬が一緒になって「しつけ」を習うようなものがよいです。
目的にあった育て方
例えば病院や施設を訪問している「セラピー犬」という仕事があります。これらの犬は誰に触られても嫌がらず穏やかにじっとしています。
我慢のしつけ
セラピー犬には大型犬もいますが、セラピー犬は家に帰れば走り回っているのでしょうか。そんなことはありません。どこであろうと穏やかです。穏やかに育てられているのです。
これまでの犬の訓練とは犬の行動を制御するため、犬は我慢する訓練をさせられてきました。これまでのしつけ法は、我慢することを教えてきたのです。食事の前に「マテ」や、コンビニの前で「マテ」など、犬は我慢して待つのです。
従う幸せ
セラピー犬たちは人に触られても我慢しているのではなく、人間に触られるのが「嬉しい」と思っています。人間は優しくて「安心」だと認識しているので、安心な人に触られるのが幸せだという心理回路ができているのです。
今は、そんなしつけ法があります。
しつけの方法は一つではありません。愛犬と暮らす目的にあった訓練やしつけをしなければなりません。飼い主が愛情をもって教え、走り回らなくても穏やな犬に育てるのです。
まとめ
大型犬でも室内で無理なく暮らせます。それができない人は犬を飼えない人です。
大型犬と室内で暮らすには穏やかな犬に育てなければなりません。筆者はこれまで活発で気質の強い犬とも暮らしてきましたが、何とか穏やかな犬にすることができました。
森田式のしつけ法がとても参考になりました。森田式のしつけ法についてはここでは述べませんが興味のある人は参考にしてください。