大型犬のためのしつけ・トレーニングガイド

事前学習

力持ちな愛犬を安全にコントロールし、社会に溶け込ませるための3ステップ

力が強い大型犬の基本服従訓練

犬の服従訓練には色々な方法があります。大型犬に適した一般的な訓練のひとつです。

アイコンタクトと「座れ」で主従関係を明確に

散歩に出る前に「視線を合わせたら褒める→座らせる→リードの装着」という儀式を徹底します。犬は「外に行く前に座ってリードを付ける」と学び、興奮が抑えられるようになります。

引っ張り防止 ― ストップ&ゴー法

リードが張ったらすぐ立ち止まります。犬が振り返りアイコンタクトを取ったら「よし」で再出発します。これを根気よく反復します。徐々に人と犬の距離が縮まります。

飛びつき防止 ― 「オフ」+代替行動

犬が前脚を上げた瞬間に背を向けて無視し、四つ足が地面に着いたらすぐに「オフ」と褒め、座らせて褒めます。飛びつきは“興奮=報酬”の学習なので、徹底的な無視→静止で報酬(褒められる)を一貫させます。

社会化期にやるべき4つの経験

子犬の時期の社会化はとても重要です。生後3~14週がゴールデンタイムです。この時期に様々な経験をさせることで人間社会で暮らす基礎が形成されます。

1.人に慣れる:外に出てたくさんの人に会いましょう。ワクチン完了後なら触ってもらいましょう。子どもから高齢者まで数多くの人が集まる場所に慣れさせて、家族でない他人も安全だと学習させます。

2.犬に慣れる:人間社会の犬にも慣れなければなりません。ワクチン完了後に様々な犬種の成犬と面談しましょう。穏やかな性格の成犬を選びましょう。

3.音に慣れる:人間社会の音にも慣れなければなりません。掃除機や車の音、花火や雷のような大きな音まで、多少の騒音は気にならない犬に育てます。家庭内の音は徐々に音量をあげて慣れさせます。トレーニング用のCDも売ってます。

4.環境に慣れる:最終的には生活環境すべてに慣れなければなりません。マンションであればエレベーターに上手に乗れるようにならなければなりません。すべての物と環境に恐怖心を抱かないように徐々に慣れさせます。

犬の性格は個体差がありますので、愛犬の性格を理解しながら訓練しましょう。

しつけ教室の選び方と費用感

小型犬も大型犬もしつけの方法は同じですが、大型犬はどんどん体が大きくなります。のんびりしていられません。しつけは飼い主が行うものですが、プロのトレーナーに教えてもらうことも選択肢の一つです。

愛犬とどのような生活を送るのかによって、しつけの内容は違ってきますが最低限のチェックポイントを知っておきましょう。

1. 資格・指導ポリシーを確認

日本ドッグトレーナー協会やKSアカデミー認定など第三者資格を確認しましょう。資格がなくてもドッグトレーナーはできますが、自己流のトレーニングではなく統一された指導法を教えてもらいましょう。

愛犬とどのような生活をしたいのかによって、しつけの内容は違ってきますが、罰を与えるような方法は避けるべきです。行動だけ従順でも、人間でいえば笑わない子どもになってしまいます。

2. レッスン形態と料金相場

形態料金目安特徴
個別訪問1回8,000〜15,000円問題行動にピンポイント対応
クラスレッスン1回3,300〜8,500円社会化トレと同時進行可
合宿(2〜4週間)10万〜25万円トレーナーが集中的に矯正

※オンライン講座「ワンデミー」なら月額3,300円〜で夜21時まで受講可。忙しい共働き家庭に人気です。

3. 見学&無料カウンセリングを活用

初回は必ず愛犬同伴のカウンセリングでトレーナーとの相性・犬の反応を確認。複数校を比較し、料金より“継続できる距離と指導スタイル”を重視すると失敗が少ないでしょう。

まとめ:3本柱で大型犬を安全に導く

以下の3ステップで力持ちな愛犬を社会に溶け込ませて安全に導きます。

  1. 基本服従トレーニングでリードコントロールと飛びつき防止を徹底。
  2. 社会化期の計画的経験で将来の問題行動リスクを最小化。
  3. プロの力を賢く借りて、家族も犬もストレスフリーな学習環境を整えよう。

次は【大型犬の寿命を延ばす健康管理ガイド】で、トレーニング効果を高める日々の健康管理を学んでください。

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