大型犬に必要な運動量の目安から、ドッグランや海・山での安全な遊ばせ方、室内で活躍する知育玩具・トレッドミルまでを網羅しました。
1日の必要運動量
大型犬の一般的な1日の運動量の目安です。高強度運動とは、心拍数が上がるフリスビーやジョギング、坂道ダッシュのような運動です。
一般的な大型犬(ゴールデンレトリーバー等)
- 散歩回数:1日2回
- 散歩時間:1回60分前後、距離4km前後
- 高強度運動:例えば、週あたりボール遊び30分x3回
高運動量犬(シベリアンハスキー等)
- 散歩回数:1日2回
- 散歩時間:1回60~90分、距離4km以上
- 高強度運動:例えば、週あたりジョギング30分x5回
散歩の満足度を高めるには、運動だけでなく「におい嗅ぎ」をさせたり、「頭を使うような指示ゲーム」をすることも重要です。
ドッグラン・海・山での注意点
ドッグラン、海や山は楽しく遊びながら運動不足解消もできますが、マナーや準備も必要になります。
ドッグランを利用するマナー5か条
- ワクチン・ノミダニ予防済みを証明書で持参。
- 入場直後はリード付きで場内観察し、愛犬の興奮度を下げてから解放。
- 愛犬から目を離さず「呼び戻し」が利かない時は即リード装着。
- おやつ・おもちゃは混雑時に持ち込まない(トラブルの原因になります)。
- ヒート中・体調不良時は利用自粛すべき。
ドッグランには、しつけができていない犬も来ることを認識しなければなりません。
海で遊ぶ前に覚えておくべき3つの危険
どんなに泳ぎが好きな犬でも海水は塩分であることを忘れずに。
- 海水の塩分:犬は海水を飲んでしまいますので、塩分中毒にならないように15分ごとに淡水を飲ませて給水休憩をとります。
- ライフジャケット:体の大きさに合う犬用のライフジャケットもしくは犬用ベストを着用させます。
- 砂浜の熱傷:砂の温度は暑くなります。犬はビーチサンダルを履けませんので砂の温度に注意する。大型犬は暑さに弱いので早朝や夕方の時間を利用すべき。
帰宅後は、真水シャワーで塩分を洗い流し、外耳炎を予防するために耳内を掃除して乾燥させなければなりません。
山・ハイキングでの注意点
夏季に限らず、犬は歩行によって体温が上昇します。
- スタートは標高差300 m/片道2 h以下の初級コースから。
- 熊対策アイテムを携帯、夏季は熱中症対策に冷水や凍結ペットボトルを持参。
下山後は肉球・関節の熱感をチェックし、冷水で10 分クーリング
室内での運動不足解消アイテム
室内アイテムを2種類紹介します。
大型犬向け・壊れにくい知育玩具BEST3
犬にとって噛むという行為は重要です。
- 噛めるボール:ゴム製の丈夫な噛めるボールです。ボール以外の形状のものが沢山販売されています。価格は1,000~2,000円程度です。
- 骨ガム:骨の形をしたガムです。素材は様々ありますが牛皮の大きなサイズのものが長持ちします。価格は2,000円前後です。
- ロープトイ:太いロープで作られた噛むおもちゃです。単純に噛むだけでなく、人間との綱引き遊びで運動不足も解消できます。価格は1,500円前後です。
どの製品も、大型犬用の大きなサイズを購入すること。大型犬用は割高ですが、大きくて丈夫に作られています。
トレッドミル導入のメリット
トレッドミルとはランニングマシンのことです。最近では大型犬用のものも発売されています。高価ではありますがメリットがあります。
- 天候に左右されず運動可能:オールシーズン全天候で毎日運動できます。速度も細かく調整可能です。
- 関節に優しい構造:人間用よりも衝撃が少ないクッションベルトが使用されています。
- リモコン操作:リモコンで操作できるモデルもあり、自動給餌でご褒美もあげられるものがあります。
愛犬が慣れるまでには時間を要します。大型犬対応の製品なら約10~15万円で購入できます。
まとめ:平日・週末・悪天候でも適度な運動
一週間のスケジュールをルーチン化すれば運動不足は解消されます。
- 平日:1日2回の散歩(60分)+室内で頭脳ゲーム
- 週末:ドッグランやアウトドアで高強度運動と社会化を両立
- 雨や猛暑:室内で知育玩具遊び+トレッドミルでカロリー消費
これで運動不足による肥満・行動問題を防ぎつつ、大型犬本来の活き活きとした生活リズムを維持できます。
次は【大型犬のグルーミングとお手入れガイド】で愛犬のお手入れについて学びます。
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