これを読んでいる皆さんのなかでまだ犬を飼ったことがない人は想像してください。子犬を初めて家に迎えたときに、自分は最初に何をするか。子犬にわが家を探検させますか。
最初の日にすること
子犬を迎えるといっても、ブリーダーへ引き取りに行ったり、ブリーダーから空輸された子犬を空港で迎えたり、またはペットショップから連れて来たりと様々です。
食事を与えましょう
どんな場合でも、子犬は空腹です。子犬が元気ならば、最初に飼い主がすることは初めての餌を与えることでしょう。子犬の餌は準備に時間がかかりますので、できるだけ事前に用意しておきましょう。用意できなければ急いで作りましょう。
いくつかのケースを想像してみましょう。共通していることは子犬は不安な気持ちがいっぱいなことと、空腹なことです。
ブリーダーへ引き取りに行った場合
おそらく自家用車で迎えに行くことになります。ブリーダーさんはできるだけ午前中に来てほしいと言うでしょう。ブリーダーさんから子犬を譲り受けて車に乗せて帰ることになります。このとき助手席に乗る人がいれば、子犬は助手席の人が抱いて帰る方法が一番安定します。子犬も安心します。
抱かれているうちは、オシッコをすることはないと思いますがわかりません。オシッコ覚悟の準備をしてください。自宅まで短時間であれば、自宅で初めての食事を与えてください。
食後にオシッコをするかもしれません。しばらくは自分の居場所で遊ばせましょう。しばらくは抱いて連れてきた人以外は、犬に触れずに遠くから見ていましょう。
自宅まで遠い場合は途中で休憩しながら初めての食事を与えても良いかもしれません。普通は食事のあとはオシッコをして遊ぶか寝るかのどちらかです。まだワクチン接種前でしょうから休憩中に、他の犬や多くの人と接触しないように気をつけましょう。
空港へ迎えに行く場合
最近では空輸が動物輸送の主流のようです。空港から自宅が近い場合は自宅で最初の食事を与えればよいですが、空港から自宅まで遠い場合は早い時間に最初の食事を与えてから帰宅する方法を考えましょう。
車中では助手席で抱いてあげるのが安定するのですが、できなければハウスか深さのある箱に入れて運びましょう。車酔いする子犬もいますので注意しながら運びましょう。オシッコをされることを常に想定してください。
ペットショップから迎える場合
ペットショップは家の近くでしょうから、事前に準備して家で最初の餌を与えてください。ペットショップによっては子犬に十分な餌を与えていないこともあるので、子犬の様子を観察しながら下痢しない程度に餌を与えてください。
名前を呼んであげましょう
子犬が落ち着いたら名前を呼んであげましょう。これから一生使う名前です。何度か呼んでるうちに反応するようになります。反応しら体を撫でてあげましょう。高いトーンで「よーし」と言いながら撫でてやると喜ぶかもしれません。意味がわからずじっとしていないかもしれませんが、触ってあげることは今後の生活に重要になりますので続けてください。
一週間以内にすること
トイレを覚えさせましょう
第一番目に、トイレを覚えてほしいものです。何度かトイレでオシッコをするようになればトイレは覚えます。しばらくはトイレ以外でもオシッコをしてしまいます。でも人間が慌てて大騒ぎしてはいけません。子犬が驚くだけで何の教育的な効果がありません。
トイレを失敗したら叱る人がいます。そのように教えている間違った教科書もあります。叱っても犬は理解できません、叱っても犬はトイレを覚えません。
「コラッ」と大声で言ってしまう人がいます。「コラッ」ではなく犬の名前を大声で言ってしまう癖のある人がいます。犬は自分の名前を呼ばれると、危険なことが起こると勘違いしてしまうので注意しましょう。
ワクチン注射をしましょう
生後2か月頃には最初のワクチン注射をしますので、子犬を迎えてすぐに動物病院に行かなければならないことがあります。ブリーダーによっては1回目のワクチンを済ませてくれることもあるかもしれませんが、どちらにしても近所の動物病院については調べておきましょう。犬を迎える前に動物病院が決まっていると理想的です。
できれば大型犬の診察経験のある獣医師がいる病院が良いのですが、最近では難しくなっています。若くないベテランの獣医師がいればラッキーです。ワクチン注射後はしばらく自由に散歩したり、他の犬と遊んだりできませんので獣医師の指示をよく聞いてください。
まとめ
初めて犬を飼う方なら、最初は犬の臭いが気になるかもしれません。犬の臭いは無くなりませんし、消せません。犬は臭いものです。でも次第に自分の体についた子犬の臭いが嬉しく思えます。外出しているときでも子犬の臭いを感じて子犬が可愛く思われます。そう感じたら、あなたは立派な愛犬家です。
数カ月以内には自治体への犬の登録手続をしなければなりません。できるだけ早く済めせてしまいましょう。
最初は犬の食事と居場所に関するものがあれば足ります。家の中のものだけです。散歩をするのは少し先になりますので家の中のことだけ落ち着かせましょう。