子犬の食事の基本、ドライフードの選び方と与え方

子犬の時期

子犬の主食は栄養バランスを考えるとドライフードにしましょう。缶詰などは食感は良いのですが栄養的には不十分のようですから子犬には適しません。子犬の時期はドライフードでも水分を含ませて柔らかくして与えるので手間と時間がかかります。2食分くらいなら作り置きもできます。冷たいよりは少し温かいくらいが良いのではないかと思いますので工夫が必要です。

ドライフードの選び方

ドライフードは安いものから高価なものまで様々あります。原材料の違いが価格の違いになります。安価なものは小麦のような材料が中心で高価なものほど肉類が多くなります。当然ながら、犬にとっては小麦よりも肉のほうが好ましいわけですから肉が多く使われているドライフードのほうが良いということになります。結果として高価なドライフードのほうが好ましいということです。

現在のところドッグフード全般に対する原材料表示の詳細な規定はないようです。業界の慣例として原材料表示は割合の多いものから順番に表示されているそうです。

ホームセンターで一番安く売られていたドライフードの原材料表示は「小麦粉」が最初でした。プレミアフードと呼ばれているオリジン(Orijen)オリジナルという製品では「新鮮放し飼い鶏肉、新鮮放し飼い七面鳥、新鮮天然イエローテイルカレイ、新鮮卵、丸ごと大西洋サバ、丸ごと大西洋ニシン、ディハイドレート鶏肉、ディハイドレート七面鳥肉、ディハイドレートサバ」と表示されていました。

「新鮮」とか「丸ごと」とか必要ない表示もあるような気がしますが、高価なドライフードの原材料はすべて肉と魚と卵で小麦粉は使用されていないことがわかります。小麦粉と肉類では大きな違いなので価格差が納得できます。

犬は人間と暮らすようになって雑食になりましたが本来は肉食です。肉類のようなタンパク質は短時間で消化するようですが、炭水化物は長い時間かけないと消化できないようです。以前、エスキモー犬と呼ばれる犬ぞりを引いている犬たちが、エスキモーが油を取って残ったトナカイの骨を食事として与えられているのをテレビで見たことがあります。犬たちはトナカイの骨を簡単に消化してしまうということです。

ドライフードの与え方

子犬にはやわらかくしたドライフードを与えます。ドライフードに水かお湯を加えてやわらかくしなければなりませんので時間と手間がかかります。あまり熱くないお湯であれば15分位でやわらかくなるのではないでしょうか。

多少なら作り置きもできます。フードの品質に問題ない程度の作り置きにしましょう。冷蔵庫で保管したりするならば、食事を与える前に適度に温めてあげましょう。人間の赤ん坊の授乳と同じで子犬は一日に何度も食べます。家庭の事情に合わせてルーティン化してください。

ドライフードの袋や外箱に表示されている「給餌量」は目安と考えましょう。厳密に測る必要はありません。大切なことは子犬をよく観察して、子犬が食べたがるようなら少し多目に与えても問題ありません。子犬は必要以上に栄養を摂ると下痢をしたり軟便になるようです。下痢をしなければ食べ過ぎではないので調節して食べさせてください。

たくさん食べれば子犬の成長も早くなります。早く大きくなります。可愛い子犬を維持するために餌を与えないのはダメです。子犬はコロンコロンと太っていたほうが良いのです。

逆にあまり食べない子犬もいるかもしれません。食事にノルマはありませんので給餌量に神経質にならずに子犬の状態を観察しながら食事の回数を工夫するなどしましょう。

ドライフード以外の食べもの

子犬は可愛いので、色んなものを食べさせたくなるかもしれません。しかし子犬の時期はドライフードだけにしましょう。歯が出てくればおやつも食べられますが、人間の子供と同じで、おやつばかり食べようとします。

市販のフードではなく自分で調理した食事を与えようとする方もいるかもしれません。しかし子犬の時期は栄養バランスを考えればお勧めしません。

まとめ

子犬の時期の栄養は体の成長だけでなく「脳」の成長にも必要なものです。良質な栄養が摂れるドライフードを選びましょう。ブリーダーさんと同じドライフードにすることもが一番良いことです。ご自身で探すならば、高価であっても良質のドライフードが良いと思います。

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