大型犬選び徹底ガイド─あなたに合う犬種を見つける5つの視点

事前学習

「大型犬と暮らしたいけれど、どの犬種が自分の生活に合うのか分からない」そんな悩みを解決するために、代表的な犬種の特徴・初心者向けランキング・被毛タイプ・家族との相性・購入と保護犬の違い という5つの観点で大型犬選びをナビゲートします。飼いたい犬種が決まっている人は読み飛ばしてください。

代表的な大型犬8犬種と特徴

代表的な大型犬の特徴をご紹介します。犬種の表記はジャパンケネルクラブの表記を使用しています。

  • ゴールデン・レトリーバー:体高55-61cm、体重25-34kg、性格は温厚で社交的です。1日の運動量は60-90分の散歩を2回が目安です。
ゴールデンレトリーバー
  • ラブラドール・レトリーバー:体高54-57cm、体重25-36kg、聡明で従順な性格です。1日の運動量は60-90分の散歩を2回が目安です。
ラブラドールレトリーバー
  • スタンダード・プードル:大きなプードルです。体高45-60cm、体重18-32kg、活発で学習意欲が高い犬種です。運動は毎日60分の散歩を2回が目安です。
スタンダード・プードル
  • シベリアン・ハスキー:体高50-60cm、体重16-27kg、友好的で独立心が強い犬です。毎日90分の散歩を2回が目安です。
シベリアン・ハスキー
  • バーニーズ・マウンテン・ドッグ:体高58-70cm、体重35-55kg、穏やかな性格で飼い主に忠実な犬種です。45-60分の散歩を毎日2回が目安です。
バーニーズ・マウンテン・ドッグ
  • サモエド:体高48-60cm、体重16-30kg、明朗だが警戒心は控え目な性格。60-90分の散歩を毎日2回が目安。
サモエド
  • グレート・ピレニーズ:体高65-81cm、体重40-55kg、落ち着いた性格で家族以外にはやや警戒心がある。45-60分の散歩を2回が目安です。
グレード・ピレニーズ
  • ドーベルマン:体高63-72cm、体重32-45kg、防衛本能が強いが家族には献身的な性格。60-90分の散歩を毎日2回が目安です。
ドーベルマン

散歩の時間は「散歩+遊び+とレーニング」の合計として考えます。体高・体重は国際標準(FCI)を参考にしています。

2024年ジャパンケネルクラブ登録数

参考までに2024年1~12月の大型犬登録数ベスト10です。()内は全体順位です。

  1. (10位) ゴールデン・レトリーバー:7,275頭
  2. (18位) ラブラドール・レトリーバー:3,580頭
  3. (23位) シベリアン・ハスキー:2,560頭
  4. (29位) バーニーズ・マウンテン・ドッグ:1,262頭 
  5. (32位) サモエド:450頭
  6. (34位) ドーベルマン:373頭
  7. (35位) グレート・ピレニーズ:358頭
  8. (37位) ジャーマン・シェパード・ドッグ:332頭
  9. (40位) ボルゾイ:258頭
  10. (41位) 秋田:351頭

初心者でも飼いやすい大型犬ランキング

一般的に初心者でも飼いやすいといわれている犬です。

  1. ゴールデン・レトリバー:陽気で子ども好き、しつけの飲み込みが早いといわれてます。
  2. ラブラドール・レトリバー:温厚な性格で環境適応力が高く、短毛でお手入れも比較的楽です。
  3. スタンダードプードル:抜け毛が少ないシングルコート、知能が高く指示理解が早い犬種です。
  4. バーニーズ・マウンテン・ドッグ:穏やかで室内では静かに過ごせる犬種ですが、暑さ対策は必須です。
  5. シベリアンハスキー:友好的で多頭飼いもしやすい。運動量は多いが遊びで発散できます。

①温厚さ②しつけのしやすさ③被毛の手入れの難易度④健康管理の容易さを考慮したランキングです。どの犬種にも個体差はあります。

被毛タイプの違いとケア

被毛はダブルコートの犬種がほとんどですが、一部シングルコートの犬種がいます。

長毛のダブルコート

ゴールデンレトリーバーやサモエド、ハスキーなどは長毛のダブルコートです。

  • 寒さに強い、触り心地が柔らかい。

春秋の換毛期は抜け毛が大量。週3-4回の念入りブラッシングと高機能掃除機が必須です。

短毛のダブルコート

ラブラドールレトリーバーなどが短毛のダブルコートです。

  • 抜け毛は多いが絡まりにくいため、ラバーブラシで毎日5分の手入れで十分。

皮膚トラブルが目視確認しやすく、シャンプー乾燥も比較的早い。

シングルコート

スタンダードプードルがシングルコートです。

  • 抜け毛が極少でアレルギーの心配が少ない。
  • 月1回のトリミング費(1万〜1万5千円)が継続コストとして発生する。

被毛タイプは、年間の手間とコストに直結します。時間と家計に余裕があるかを考えて選びましょう。

家族構成と大型犬の相性

一般的に相性が良いといわれている犬種です。

  • 小さな子供がいる家庭:ゴールデンレトリーバーやラブラドールレトリーバーが良いといわれてます。
  • 共働きや留守が長い家庭:スタンダードプードルやバーニーズマウンテンドッグが良いとされています。留守番中は、知育トイで遊ばせるような工夫も効果的。
  • 高齢者がいる家庭:バーニーズマウンテンドッグやグレートピレニーズが良いとされています。のんびり散歩するために引っ張られないような訓練は必須です。
  • アクティブな家庭:週末の野外活動にはドーベルマンやハスキーが適しています。長距離ランやハイキングも大好きな犬種ですが、服従訓練は重要です。

一般的な相性なので参考程度のものです。必要な訓練をすれば、どの犬種でも家族の一員として馴染みます。

大型犬をどこから迎えるか

大型犬を家庭に迎えるにはブリーダーやペットショップからの購入や保護犬を里親として迎えるなどの方法があります。

ブリーダー・ペットショップから購入

ペットショップで犬を購入することができます。

  • メリット:すぐに子犬を迎えることができる。
  • デメリット:購入費用が高額(大型犬で30万〜50万円が相場)。衝動買いをしてしまうことがある。(大問題)
  • 探し方:ネット検索、近所の店舗検索。

ブリーダーに予約して犬を購入することができます。

  • メリット:親犬を確認できるので成犬の状態を知ることができる。子犬から育てることができる。
  • デメリット:購入費用が高額。子犬を迎えるまでに時間を要する。
  • 探し方:JKC公認ブリーダー検索、ネット検索。

保護犬・里親として迎える

保護犬をボランティア団体等から迎えることができます。

  • メリット:犬の購入費用はワクチン実費程度、命を救う社会貢献できる。譲渡元からの情報で成犬の性格が把握しやすい。
  • デメリット:心に傷がある犬の場合は、リハビリが必要なこともあり、初心者では難しいこともある。

探し方:全国規模の里親募集サイト(ペットのおうち、ハグー、OMUSUBIなど)で大型犬サイズを検索し、譲渡会で実際に触れ合う。

まとめ:家族に合った「犬」を探そう

  1. 犬種特徴と運動量を把握し、家族の生活リズムと照合しましょう。
  2. 被毛タイプと家族構成で日々のケア負担をイメージしましょう。
  3. 犬をどこから迎えるかを考えましょう。

この3ステップを押さえれば、大型犬選びで迷う時間を大幅に短縮できます。家族全員が合意することも大切です。

次は【大型犬に適した住環境をつくる3ステップ-スペース確保から安全対策まで】を読んで、実際に迎える住まいを整えましょう。

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